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データでみる姫路市(人口)

デジタル戦略本部 原田です。デジタル戦略本部では、国勢調査などの統計調査や解析などデータ利活用も担当しています。今回は、主に姫路市の人口について、ご紹介します。


姫路市の統計図表

人口・世帯数の推移

姫路市の推計人口は、平成18年の市町合併を経て、平成21年には過去最多の53万6千人となりましたが、その後、減少傾向が続き、先月(令和6年6月)には、52万人を切り51万人台となりました。世帯数は、増加傾向にあることから、核家族化や単身世帯の増加が進んでいると考えられます。

社会増減・自然増減による人口の推移

人口が増減する要因としては、主に転入・転出などの社会動態と、出生・死亡などの自然動態に分けられます。
姫路市では、年間の転入者数と転出者数は、令和3年(コロナ禍)を除き1万5千人程度で推移していますが、転入の方が少し多くなっています。自然増減では、出生数が毎年減少しており、少子化が加速しています。

このグラフから、近年の人口減少は、出生数が死亡数よりも少ないためであることがわかります。

転入者・転出者の地域別比較

地域別に転入者・転出者の内訳を見ると、兵庫県内での転入・転出が多いことが分かります。
また、関東地方や大阪府については転出者の方が多く、国外や中国・四国地方については転入者の方が多くなっています。

年齢別・男女別人口

男女とも、45~49歳をピークとして、若年層の人口が少なくなっていることがわかります。
年齢別の男女人口を示した、このようなグラフを「人口ピラミッド」と呼びます。1970年(昭和45年)頃は、日本の人口ピラミッドは三角形に近く、まさに「ピラミッド」のような形をしていました。
その後、少子高齢化が進み、現在は壺のような形になっています。

参考:1970年の人口ピラミッド画像

将来推計人口

姫路市の総人口は減少を続け、2030年代前半には50万人を下回り、2050年にはピーク時より10万人減少すると見込まれます。

人口が減少すると、地域経済の縮小、市税収入の減少のほか、道路・水道などのインフラや公共施設の維持が難しくなるなど、行政効率の低下が懸念されます。

小学校区別将来推計人口

姫路市では、小学校区別に将来推計人口を算出しました。その結果、2050年には、市内の69校のうち約9割に当たる61校で人口が減少する見込みとなりました。主に、山間部や島しょ部で、50%以上の減少が見込まれます。


全国的に進行する人口減少に対応するため、少子化対策などの人口減少に向けた緩和策とともに、人口減少を前提として人口減少に適応していくための取組を進めることが必要になっています。