【姫路城をきっかけとする「Himeji」のグローバル戦略】ウクライナ・ポーランドとの交流・支援
note に初めて投稿します、市長の清元秀泰です。
姫路市では、世界遺産・姫路城を通じて、「Himeji」のグローバル戦略を多面的に進めています。
今回は、その一環として、姫路市とウクライナとの交流がはじまった経緯や、ウクライナ児童の姫路への招待事業、その背景である、隣国ポーランド・ヴァヴェル城との「姉妹城」提携についてお伝えします。
はじまりは姫路城パンフレット ウクライナとの交流
姫路市とウクライナとの交流がスタートしたきっかけは、ウクライナ大統領夫人オレーナ・ゼレンシカ氏からの呼びかけでした。
ゼレンシカ氏は2021年、世界各地の観光地に対し、ウクライナ語版パンフレットの設置とウクライナとの交流プロジェクトへの協力を提案されました。
姫路市はその趣旨に賛同し、在日ウクライナ大使館および神戸学院大学の岡部芳彦教授の協力の下、ウクライナ語の姫路城パンフレットを作成しました。
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まったのは、その翌年、2022年4月のこと。
姫路市は、日本政府と同様に避難民の受入れ方針を示すとともに、様々なウクライナ支援に取り組んできました。
姫路市のウクライナ避難民への支援について、詳細は市の公式サイトをご覧ください。
そして、ウクライナの隣国ポーランドとも、姫路城を通じた交流が始まりました。
姫路城とポーランド「ヴァヴェル城」との姉妹城提携
ポーランドの古都クラクフに所在するヴァヴェル城。
中欧の雄と称されるポーランドの歴代王の居住地でもあり、今でもポーランド人の心の居場所として、クラクフ旧市街に悠然と佇んでいます。
ことし10月には、姫路城との間で正式に姉妹城提携を行いました。
この提携を記念する第一弾の事業として実施したのが、クラクフに避難しているウクライナ児童の招待です。
ウクライナ避難民の児童を姫路に招待
ポーランドには、ウクライナからの避難民が延べ400万人以上滞在していると言われています。子どもたちの多くは、戦争に参加する父親を残して避難生活を続けています。
彼らにひと時の休息の時間を提供するとともに、彼らの目を通して、姫路の子供達に平和の尊さを伝えることができないか。こうした教育的観点も含め、10名のウクライナ児童を姫路に招きました。
ウクライナ児童は外務省を訪れ、岩屋外務大臣とも面会しました。
今回実施したウクライナ児童の招聘事業について、詳しくは姫路市公式サイトをご覧ください。
ウクライナに平和が早期に訪れ、招待した児童が真に笑顔になれる日が一刻も早く訪れることを祈っています。
多面的に進める「Himeji」のグローバル戦略
今回ご紹介したウクライナ・ポーランド以外にも、姫路市は、世界遺産・姫路城を通じた様々なグローバル戦略を実施しています。
先日 note でもお伝えしましたように、市内高校生と外国人留学生が交流しながらグローバルな視点やコミュニケーション力を育むプログラムも、今年度スタートしました。
人口減少・少子高齢化が加速度的に進むいま、人・モノ・情報・サービスなどが国境を超えるグローバル社会において、地方自治体の国際戦略も時代に合った形で立案・実行していかなければなりません。
観光、教育、経済、環境などあらゆる分野で世界とつながり、姫路が「Himeji」として、世界から呼び込む・世界に打って出ていく政策を進めていく必要があります。
そうした取り組みを着実に進めながら、この note を通じて、市内外のみなさまにお伝えしていきたいと思います。