【Himejiのグローバル戦略】姫路市立美術館が「マンガ館」と姉妹館
noteをご覧の皆様、はじめまして!副市長の山田基靖です。
清元市長が先日noteでお伝えしたように、姫路市は、世界遺産・姫路城を通じて「Himeji」のグローバル戦略を多面的に進めています。
市長の投稿では、姫路市とウクライナとの交流・支援や、隣国ポーランド・ヴァヴェル城との「姉妹城」提携についてご紹介しました。
今回は、ヴァヴェル城との姉妹城をきっかけに実現した、姫路市立美術館の「姉妹館」提携についてお伝えします。
姉妹館提携したクラクフ市「マンガ館」
姫路市立美術館と姉妹館を提携したのは、クラクフに所在する日本美術・技術博物館。日本文化を紹介する唯一のポーランド国立施設です。
浮世絵、掛け軸、屏風などの所蔵品の多くを収集した故フェリクス・ヤシェンスキさんの愛称「マンガ」から、通称「マンガ館」と言われています。
ポーランド独立記念日に当たる11月11日に私が現地を訪問し、姫路市立美術館として国際連携第一号案件として合意に至りました。
設立者であるポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ映画監督(故人)は、青年期にヤシェンスキコレクションに触れ、日本に強い憧れを抱かれました。ポーランドを始めとする東欧の民主化に多大な貢献をなされた歴史的な人物でもあります。
当日は、ザフファトヴィッチ氏から、生前ワイダ監督が姫路城を訪問した際に描かれたスケッチを姫路市に寄贈したいとのサプライズなご提案があり、確かにお受け取りしました。
同館の所蔵品の美しさはまさにワイダ監督の美的センスを唸らせた作品ばかり。
彼の軌跡を辿ることを通じて、姫路の未来を担う世代が自由と民主主義の価値を考える上で強烈なメッセージを受け取るはずです。
今回の「姉妹館」提携を機に、所蔵美術品の相互貸借等の連携を図り、人的交流もいっそう進めていくことで合意しました。
モネ、ルオー、マティスなどフランス近代美術の名品を始めとした姫路市立美術館の素晴らしいコレクションを今後世界により知ってもらい、多くの外国人観光客にも美術館に足を運んでいただく。
そして、美術館同士のコレクション貸借戦略を世界的に進めていく足掛かりの一歩としたいと思います。
皆さまもぜひ一度姫路市立美術館にお越しいただけたら嬉しいです!