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【市立3高校の統合など議論】令和6年度第3回「総合教育会議」レポート

こんにちは!総合教育監の加藤聡です。
今回は、8月29日に開催された総合教育会議についてご報告します。

総合教育会議では、市長と教育委員会が教育施策に関する重要事項を協議します。議事概要・資料など詳細は、以下の公式サイトをご参照ください。

 

市立高校3校の再編統合に向けて

この日のメインテーマは、2026年4月に開校する統合新設校について。

これまでの経緯や再編スケジュール、新設校の方針や重視する教育内容などについて、説明がありました。

新設校の学び「3本の柱」や、教育課程やカリキュラムの特色などについては、先日の「市立高校メッセ」でも説明しました。以下の記事でご紹介しています!

 

目指す教育の実践にむけて、
・市役所内や民間企業、関係団体と連携して、探究活動を支援する体制を構築すること
・進路に沿ったカリキュラムや活動相談など、担任以外にも相談できる体制として「キャリアセンター」を設置すること
などを検討していることが示されました。

新設校をめぐり、清元市長がまず強調したのは「姫路を愛する人をたくさん育てたい」という思いです。

清元市長

姫路という素晴らしい町で生まれ育ったことを誇りに思う、いつかは姫路に戻ってお世話になった方々に感謝を返したいと思う、そんな子供たちを育てる学び舎としたい。

清元市長コメントより抜粋

久保田教育長は、目指す学校像にも掲げている「地域のリーダー校」について、継承と変化のバランスが重要だと述べました。

久保田教育長

何を守り、リーダー校として何を変えていくのか、そのバランスの取り方がこれからとても重要になってくると思う。
リーダー校になるために急に100歩先を行ってはいけない、でも、将来を見据えて、半歩ないしは一歩先にあり続けなくてはいけないと思う。

久保田教育長コメントより抜粋

新設校への期待/サポート体制

その後のフリーディスカッションでは、
・新設校に期待すること
・新設校をサポートする体制として、どんな仕組みがあればよいか
について、議論を交わしました。

 

出席者から出た主な意見(要旨)を、一部抜粋してご紹介します。

  • 取りたい授業・学びたい科目を自分で組み上げる、自由度の高いカリキュラムが良い

  • 多様な学びの場では、悩み、迷ってしまうケースもある。やりたいことを見つけた生徒をどうナビゲートしていくのかが重要

  • 新設校の個性をしっかりと発信しながら、3校の良いところをコーディネートする人、道しるべを示す人を配置して進めていくと良い

左から、角谷教育委員、中野教育委員、森下教育委員、山下教育委員
  • 学校、地域、人の近さという魅力をより生かせるような仕組みを一緒につくれれば、市立高校の大きな魅力になる

  • 自分が将来何になりたいのか、どういう仕事をして社会に貢献したいのかを考える経験が重要

  • 生徒が地場産業に携わっている方たちと触れ合い、見学・体験するプログラムがあると良い

左から、山田副市長、加藤総合教育監(筆者)、福田政策局長、平山教育次長、平田教育次長
  • 姉妹都市とも連携し、ホームステイや体験型研修旅行などをカリキュラム化してはどうか

  • 教養を身につけて、ICT技術も駆使しながら、自分の意見を言える。そんなグローバル教育を進めたい

姫路市教育大綱の改定について

この日のもう1つの議題は、姫路市の教育施策の根本的な方針である「教育大綱」の改定について。

教育大綱の改訂については、今年度の第1回総合教育会議で、市長が意向を示していました。(詳しくは以下の記事をご参照ください)

 

改定にむけた進め方として、
・改定の素案を、次回の総合教育会議(11月27日)で議論
・12月ごろにパブリック・コメントを実施
・市民のみなさまから寄せられた意見も踏まえて、来年3月に改定したい
というスケジュール案が示されました。

清元市長からは、
・教育大綱の「変えてはいけない部分と、時代に応じて変わらなくてはならない部分」について、みなさまから意見を出して頂き、素案につなげていくこと
・「もう1回議論したい」ということになれば、少し後ろにずれてもよいが、まずはこのスケジュールで進めたい
という考えが示されました。

素案のとりまとめ、次回の総合教育会議での議論、そして市民のみなさまへの公表と意見の募集、反映。

今後も随時、内容や議論の進捗をご報告しながら、1つ1つのプロセスをしっかりと進めてまいります。